洋館事件
 アークレイ山地のバラバラ事件、ラクーンフォレスト近隣で頻発した猟奇殺人・・・・・・
それらすべてを引き起こし、S.T.A.R.Sが多大な犠牲を払い、壊滅的状況に追い込まれるきっかけを作ったのは、ある一軒の洋館で発生したバイオハザードであった。
 のちに”洋館事件”と呼ばれるようになったこの異常事態を、あらためて振り返りたい。




 アークレイ山中の深い森の中に建てられたその洋館は、建築家ジョージ・トレヴァーオズウェル・E・スペンサーからの依頼で設計をした広大な西洋建築である。

 しかし、その実体はアンブレラの極秘軍事研究施設で、「t-ウイルス」開発のために運用されていた「アークレイ研究所」であった。

 事の発端は「t-ウイルス」が事故で漏れ出したことにある。
これに職員や生き物が感染して、ゾンビ化した人間や野放しとなったB.O.W.(Bio Orrganic Weapon)と呼ばれる有機生命体兵器が肉を求めて館の外をさまよい、猟奇事件を引き起こしていたのだ。

 1998年6月にケルベロスの目撃情報が地元週刊誌で報じられ、7月になるとアークレイ山中で遭難者が続出。
 ラクーン警察署はすぐさま山道を封鎖した。そして、市民からの強い要請によりS.T.A.R.S.が現地調査に乗り出すことになった。

 この時出動したのが、エンリコ・マリーニ率いるブラヴォーチームである。
ところが、彼らもラクーンフォレストで消息を絶ってしまう。
そのため、本部はアルファチームに仲間の捜索を命じた。

 アルファチームが現地で遭遇したのは、アークレイ研究所から放たれたケルベロスの群れだった。アルファチームの一行は、ケルベロスの襲撃を避けるためにアークレイ研究所へと逃げ込むが、仕掛けや仲間の裏切りによって散り散りとなり、ゾンビだらけの研究所内で窮地に追いやられる。

 この時起きた出来事が、後に語り継がれる「洋館事件」である。
未曾有の惨劇の中から、無事に生還できたS.T.A.R.S.隊員はわずかに5人。

 しかし、彼らの報告も虚しくラクーンシティは拡大する生物災害によって都市機能を完全に麻痺させ、市民を巻き込む大災害に見舞われることとなる。




洋館で見られるB.O.W.
ケルベロス コード:MA-39 ベース:イヌ
ヨーン コード:不明 ベース:ヘビ
ウェブスピナー コード:不明 ベース:クモ
ネプチューン コード:FI-03 ベース:サメ
ハンター コード:MA-121 ベース:ヒト
キメラ コード:不明 ベース:ヒト+ハエ
タイラント コード:T-002 ベース:ヒト


事件の流れ
5月11日未明、事故発生。生体の種別を問わず感染が広がり、職員がゾンビ化しはじめる。

5月20日、感戦体による一般人犠牲者が出現。以後、同様の事件が頻発する。

6月、研究員たちに自殺者が続出。

7月9日、S.T.A.R.S.の捜査介入が決定。

7月23日、S.T.A.R..S.ブラヴォーチーム出動。

7月24日、S.T.A.R.S.アルファチーム出動。